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火垂るの墓|お母さんの火傷シーンがトラウマ級?火葬の仕方が残酷でつらい

清太と節子のお母さんは劇中で大きく登場していませんが、2人にとっては大きい存在なのは分かります。

回想シーンでは、いつでも清太と節子を優しく見守っていたり、2人のために貯金もしっかりしていたり(当時7,000円の貯金額は現在の1,000万円に相当すると言われています)、良妻賢母の模範的なお母さんです。

劇中では、清太と節子の死も明確に描かれていますが、当時の戦争の過酷さを表しているのがお母さんの死の描写です。

そのグロさから、一度見たらトラウマになってしまうという人も多くいます。

火垂るの墓|お母さんの火傷シーンについて

第二次世界大戦末期、神戸を襲う大規模な「神戸大空襲」が舞台。多数の空爆が落とされ、町中が火の海となる中、清太は心臓の悪いお母さんを先に防空壕に避難させました。

清太と節子はというと、大空襲後の生活を考え、非常食を庭に埋めてから節子とともに防空壕に向かいます。

しかしこれが運命の分かれ道。

 

お母さんは防空壕に向かう最中に被災し、全身大火傷を負うことになるのです。

お母さんは病院代わりの小学校に運ばれたとの話を聞き、駆けつける清太。

そこで、全身包帯で巻かれたお母さんと対面します。

 

すでに危篤状態で、全身火傷(もちろん喉も火傷)状態なので、会話もできず、お母さんのうめき声を聞くだけになりました。

包帯には血が滲み出しており、痛々しく見るも絶えない状態です。

清太はショックを受け一度はその場を離れます。

しかし、なんとか変わり果てた母親の姿を受け入れようと戻った時には、すでにお母さんは死んでしまっていました。

お母さんの火傷シーンがトラウマになっている人が多い

このお母さんの火傷シーンが、最もトラウマだと言われるシーンです。

全身包帯にまかれ、血が滲み出し、生前の面影を全く感じさせない母親の姿。

体の一部には蛆虫が沸いていて、見るに堪えない姿でした。

 

 

一度見ると目に焼き付き、印象的なシーンです。

少し前まで、清太と節子3人で楽しく話していたのに、空爆を受けることでミイラのような姿になってしまった母親の姿に、私自身涙が止まりませんでした。

あまりにも非現実的で、受け入れがたい事実ということがトラウマになった理由の1つかもしれません。

戦争のない現代日本では、死が隣合わせという環境はありません。

 

葬式で仏さまを目にしますが、綺麗な状態です。

人だけではなく、動物の死骸、もしくが大きい虫の死骸さえも目にする機会が減っています。

当時は、死と隣り合わせの生活が当たり前でした。

 

空爆により全身火傷を負った人が所々に横たわっていたり、生き延びたとしても衰弱しそのまま死んでしまったり。

火葬も追いつかないので、遺体は放置され、全身に蛆が沸いて出る状況です。

ジブリ作品としては強烈な描写かもしれませんが、戦争というものを表現するためにも、外すことはできなかったシーンだと思います。

火垂るの墓|お母さんの火葬がつらい

今は一人ひとり大切に火葬されますが、当時は大勢の人が空爆の被害にあい亡くなっていた訳です。

お母さんのように特定できた人もいれば、面影もなく一人で死んでいく人も数知れず。

戦時中は一気に火葬してしまうことが当時の死体処理方法です。

 

焼けた跡は、誰の骨なのか分からない状態です。

当時は肉親や友人の骨や体の一部(髪や爪なども)を持っていき、落ち着いた時に弔うことが日常茶飯事だったそうです。

劇中でお母さんが投げ込まれるシーンは、胸を締め付けられました。

 

今同じように自分の家族がされたら、憤りさえ感じるでしょう。

しかし、そうしなければならない環境だったというのは、理解しろと言われてもできるものではありません。

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まとめ:お母さんの火傷シーン

お母さんの火傷シーンから見てきましたが、戦争がない日本に生まれ、育ってきたからこそ目を背けたいシーンがありました。

今の私たちには、まさにトラウマ級のシーンなのかもしれません。

よく考えると、戦争が終わり、まだ1世紀は経っていない訳で、今でもその当時戦争を経験した方はたくさんいます。

あまりにも残酷で、悲しい描写もありますが、今の私たちは消して目をそらさず、受け止めていくことが大切だと思います。

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