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ハウルの動く城

ハウルの動く城|ハウルはソフィーが好きなのか?その後は子供ができた説も

2004年上映のスタジオジブリ作品『ハウルの動く城』

『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』と規格外のヒットに続き、更なる円熟味に加え日本アニメーション界屈指のクオリティを誇る本作は、世界的ファンタジー小説を原作にしながら宮崎駿監督の独自の哲学とこだわりが詰め込まれた秀逸な作品です。

今回、この作品を語る上で肝となるメインキャラクターであるハウルとソフィの関係をピックアップしたいと思います。

ハウルの動く城|ハウルはソフィが好きなのか?

荒地の魔女により呪いで90歳の老婆にされてしまった少女ソフィ。

ひょんなことから魔法使いハウルと出会い巨大な『動く城』で掃除婦として暮らしはじめます。

紆余曲折を経て数々の困難を乗り越えていくうちに互いをかけがえのない存在と認めていく展開は胸が熱くなりますね。

 

しかし、なかなかミステリアスで掴みところのないハウルは本当にソフィが好きなのでしょうか?   

答えはズバリ、

『好きという言葉では収まらないほど生涯守りたい大事な存在』だと思います。

 

容姿端麗で恵まれた魔法の才覚を併せ持つハウルですが、その実態は見栄っ張りで弱虫、嫌なものからは逃げ回って生きる非常に人間臭いキャラクターです。

きっと素の自分というものを誰にも見せれず、幻滅を恐れ誰もがイメージする完璧な自分を演じなければならない辛さがあったと思います。

しかしソフィはそんなハウルの弱さを目の当たりにしてもそれを拒絶せず、優しく接するだけでなくしっかりとダメなものはダメと叱り、全力でハウルと向かい合ってきます。

 

ソフィと同じ時間を共有するうちにハウルの心境は徐々に変わっていき、クライマックスのシーンではハウルはソフィを守る為あれほど参加を拒んでいた戦争に身を投じます。

終盤でハウルは人間的に大きく成長しました。これもソフィの存在があったからです。

生きる上で相手を大きな活力と捉えそれを得ることは単純な恋愛感情より尊く、そして強固な絆で結ばれます。

 

ハウルはもう逃げ回って生きることはありません。ソフィという存在がいて、彼女がどんな時でも帰ってこれる麗しの家でもあるからです。

もしかしたら、『ハウルの動く城』というタイトルの『動く城』とは麗しの家=ソフィのことを指しているかもしれませんね。

ハウルの動く城|ハウルとソフィはいつから恋仲になるか?

大まかなストーリーを見て本作はハウルとソフィの恋愛模様が主軸となります。

それならば異性として意識した瞬間、恋仲となったタイミングはどこからなのでしょう?

 

ソフィは荒地の魔女の呪いにより90歳の老婆に変えられていますが場面場面で若返るシーンがあります。

キャッチコピーから『生きる楽しさ』、『愛する歓び』とあるようにソフィにとって生きることに対して充実感を得た瞬間に若返っているように伺えます。

 

普段より父の遺した帽子屋を切り盛りするしっかり者でありますが、内心では華やかで社交的な妹や義母に対し地味な自分に劣等感を抱いています。

しかしやや卑屈になりながらも乙女としての憧れを持っていて、そんな時にハウルとの出会いは非常に刺激的であり、老婆から若返る瞬間はソフィの秘めたる乙女心のバロメーターを表しています。

 

特に如実にあらわしているのはハウルの師匠マダム・サリマンの元に単身赴いた際、ハウルについて熱く弁護する時に元の姿に若返った瞬間です。

 

マダム・サリマンにもハウルに恋をしていると指摘される程、この時点でソフィはハウルを異性として意識してることが分かります。

一方のハウルはというと、彼にとってソフィは自分のありのままを曝け出せる稀有な存在です。

行きずりの出会いから始まり、奇妙な訪問客からお節介なお婆ちゃんへ、そして自分のために叱咤激励をして共に苦難を乗り越え、誰よりも一番守りたい存在へと変化していきます。

 

『美女の心臓を奪ってしまう』と噂されるほど容姿端麗さからくるプレイボーイ的なイメージを持たれるハウル。

ですが実際のところはかつて女性に告白してフラれた経験を持ち、それに対し酷く落ち込んでしまう打たれ弱い面があります。

そうなると傷つくのを嫌がって人との関わりを避ける傾向があるのかと考えられますね。

 

そんな中ハウルもソフィとの出会いは雷に打たれたような衝撃であり、決定的なのはやはりソフィがハウルを異性として意識し出したところと同じく、彼女がマダム・サリマンに啖呵を切ったところだと思います。

 

マダム・サリマンの件以降、一つ一つの行動がどこか初々しいながらお互いを意識し出し恋人のような幸せな時間を共有しています。

そしてストーリーはクライマックスへと向かい、ハウルとソフィは戦争の猛火に巻き込まれるも、互いを失いたくない一心で行動し戦争終結という奇跡を起こします。

この時点で二人の絆は確固たるものとなり、ここで本当の恋仲になったのではないでしょうか。

ハウルの動く城|その後は子供ができた説について

最後のエンドロールで二人は新しい空飛ぶ城にてキスをし幕を閉じます。なんとも仲睦まじいですね。

幸せなハッピーエンドという形で二人の関係はより深く繋がっていくのは安易に考えられますが、その後子供は授かったのでしょうか?

 

元々『ハウルの動く城』はイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作のファンタジー小説『魔法使いハウルと火の悪魔』を原作とし、これ以降も続きがあるシリーズものです。

どうやら原作では子供を一人授かった描写が見られます。

 

しかしスタジオジブリの『ハウルの動く城』ではどうでしょうか?

スタジオジブリ作品にはどれも監督である宮崎駿の哲学、そしてアニメーターとして伝えたい創作への熱量が込められていると思います。

本作に関してもかなり脚色しオリジナルの展開を導入したりと強いこだわりを感じられます。

 

そんなスタジオジブリ作品には大きなところから細かいところまで考察したくなる数多くの伏線が散りばめられており、今回のテーマ『その後子供はできた説』の答えとしては『観た人に委ねる』かと思います。

理由として一つの答えだけで完結するのはつまらない。

だからこそ作品を観た人たち十人十色の解釈があってこそ作品に魅力を与えるのではないかと思いました。

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まとめ|ハウルとソフィの恋愛事情について

ストーリーを進めていくにつれ、いかにハウルとソフィお互いが運命的な存在だったのかがよく分かります。

ちょっとしたセリフからわずかな1シーンまで、キリの無いほど想像力を刺激させるような伏線が散りばめられています。

正式な設定や答えは原作者や映画制作者しか分かりませんが、観る人一人ひとりに宝探しのような考察部分を与えてくれることはより作品に深く関われる素晴らしいことだと思います。

ただ間違いなく言えることは、ハウルとソフィ、どんな辛いことや困難が起きても決して離れたりせず幸せを胸に二人で歩んでいく。

まさにこの二人にはハッピーエンドがお似合いだと思いました。

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