従来のジャンプ作品とは特色が異なることで話題となり、人気を博した『約束のネバーランド』。作中には多くの伏線が張り巡らされており、読者を楽しませてくれます。
鬼の食用児として育てられていた子どもたちの奮闘を描いた、独特な世界観でストーリーが進んでいきます。
始めは農園からの脱出が主たる目的としてストーリーが展開されますが、農園から脱出した後は主人公たちの目的が変わってきます。
農園の脱出前後で作品の雰囲気がガラッと変わることから、「失速した」とつまらなくなったと表現する意見も見受けられました。
こちらでは、約束のネバーランドの農園脱出前後でどのように変わったのか、脱出前と脱出後ではどちらが面白いのか意見をまとめていきます。
約束のネバーランド|脱獄前と脱獄後の違い
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約束のネバーランドは孤児院にいる子どもたちの様子を描いたシーンからスタートします。
生まれた時から孤児院で過ごし、12歳になるまでに里親のもとへ送り出されるというシステムで孤児院は運営されていました。
しかし、誰もが孤児院だと思っていたところは、実は鬼たちの食料(人間の肉)となる養殖所であることが明らかにされます。
エマ(主人公の子ども)たちは自分たちがいるところは孤児院ではなく、農園であることに気づいて物語が動き出しました。
結果的にエマたちは農園から脱出することに成功するのですが、脱出する前とした後では、エマたちの目的が変わるため、ストーリーの雰囲気もガラッと変わります。
表にまとめるとだいたいこんな感じです↓
特色 | 目的 | |
脱出前 | ママとの心理戦 | ハウス(農園)からの脱出 |
脱出後 | 鬼との命がけのバトル | 人間の世界へ |
脱出前は「ハウスからの脱出」が主な目的で、立ちはだかる問題をどのようにクリアしていくのかが見どころでした。
ママにさとられないように脱出用具を調達したり、鬼ごっこを通じて脱出の訓練をしたりと興味をひく展開が多かったです。
ハウスから脱出した後は自分たちが鬼の世界にいることを知り、今度は人間の世界へ行くことが目的となりました。
「ハウスからの脱出」から「鬼社会からの脱出」へスケールが大きくなりました。
ただ、ハウス脱出後はよりシリアスな雰囲気となり、生死を分けるような展開が増えた気がします。
ハウス脱出前はママとの心理戦がメインだったのに対し、脱出後は鬼との直接バトルや冒険といった特色が濃くなりました。
約束のネバーランド|脱獄前の面白いところ
脱獄前の面白いところはなんと言っても『ママとの心理戦』です。
従来の人気ジャンプ漫画はバトルシーンやコテコテのギャグを盛り込ませていたのに対し、約束のネバーランドではママとの心理戦でドキドキさせてくれます。
他の作品で例えるならデスノートを見ているような感覚です。
高い頭脳を持った子どもたちとママとの心理の駆け引きが視聴者を興奮させ、まるで推理小説をみているかのよう。
騙し騙されの展開が好きな方はハウス脱出前の雰囲気はハマると思います。
約束のネバーランド|脱獄後の面白いところ
最終巻、結末を知っていても号泣いたしました。ありがとう。約束のネバーランド😭🙏🏻 pic.twitter.com/JReUropTaN
— 赤目@入院中 (@Oshi_81194) October 4, 2020
脱出後の面白いところは『鬼とのバトル』です。バトルと聞くと、ジャンプらしさが一気に増します。
鬼の世界という逆境で子どもたちが知恵を振り絞って鬼と闘っていくシーンは手に汗握りますよ。
子どもたちからすれば鬼の存在など知らされないで生きてきましたから、物語が進むにつれて鬼の新情報が次々と暴かれていきます。
掘れば掘るほど出てくる鬼の情報と歴史。
グロいシーンが多く、鬼の姿も気持ち悪いのですが、命の尊さを感じさせられますし、何が正義なのかといった哲学チックなところも考えるきっかけになります。
また、作中に多数の伏線が散りばめられているので、作者の頭の良さが伝わってきますよ。
脱獄後は人気が失速した?つまらないという意見
ハウスを脱出する前はジャンプらしくない雰囲気のおかげで話題となっていましたが、脱出後はジャンプらしい展開になったので、「つまらなくなった」と思う人もちらほら出てきました。
つまらなくなったと思っている人たちの意見を拾い集めてきました。
まだミネルヴァが死んでいると明かされていない頃に投稿されていた感想です。森で迷っているワンピースのメンバーと言っていますが、ちょっと中だるみ感があるということでしょうかね。
この方は、鬼との戦闘も悪くはないと言っていますが、ハウスでのシスターとの心理戦がピークで面白かったと言っていました。
私もシスターとの鬼ごっこはトラウマになりそうなくらい怖かった記憶があります。
脱獄する時が面白かっただけに脱獄後の展開に物足りなさを感じているようです。でも、読み続けているということは無意識レベルで今後の展開が気になっているとも捉えられますね。
約束のネバーランドが始まった当初、従来のジャンプにはない特色だと思って、今度の展開に期待していたファンにとっては確かに残念な気持ちになったかもしれませんね。
【個人的感想】脱獄後のほうが面白い
渋谷に約束のネバーランド完結巻の発売を記念した巨大メッセージボードが登場!
どんな困難も絶望も
きっと乗り越えられる#約ネバ#完結巻#一人じゃない#だから人間は強いんだ pic.twitter.com/15kYlV87Jc— 『約束のネバーランド』公式 (@yakuneba_staff) October 2, 2020
わりと脱獄する前のほうが面白いという意見が多いのですが、それでも私は脱獄後のほうが面白いと思いました。
スケールが大きくなったこと。神話みたいな設定。弱者(人間)が強者(鬼)に挑む構造。
これらの要素が加わったため、個人的には脱獄してからのほうが面白いと感じています。
確かに脱獄前はジャンプらしくないということで人気を博しており、脱獄後はジャンプっぽくなって斬新さにかけてしまったかもしれません。
でも、ジャンプっぽくても面白いものは面白い。
スケールが大きくなった
まず面白いと思った理由の1つ目として、スケールが大きくなったという点が挙げられます。
脱獄前の目的は「ハウスからの脱出」だったのに対し、脱出後の目的は「鬼社会からの脱出」となりました。
単純にスケールが大きくなって、脱出の難易度も高くなったので、今後どのようにして鬼社会からの脱出をするのか、見ていて楽しくなります。
設定が神話みたい
神話っぽい設定もちらほらあって、神秘的な気持ちになります。
鬼の中でも原初信仰を信じてる鬼がいたり、クヴィティダラでは遺跡のような場所があって、まるで神話を読んでいるような感覚になりました。
ミネルヴァが残したメッセージを解き明かしていくのも、歴史学者が碑文を解き明かしていく様子と類似しているように思えます。
弱者が強者に挑む構造
弱者が強者に対して戦いを挑む様子は見ていて爽快です。勇気を与えてくれます。
約束のネバーランドでは、弱者が人間の子どもたちで強者が鬼。
まさにジャンプらしい設定構造です。
ドラゴンボールでは弱小戦闘民族の悟空が強敵と戦うにつれて強くなっていきますし、ワンピースのルフィもしがない海賊だったところから高額の賞金首となりました。
最初の設定が弱ければ弱いほど、ストーリーの中で成長する伸びしろが大きくなるので変化もわかりやすいです。
読者にとっては主人公が心身ともに成長していく姿を見るのは、爽快な気分にさせてくれる要因とも言えるでしょう。
まとめ:約束のネバーランドの脱獄後
- 約束のネバーランドは脱獄前と脱獄後でストーリーが大きく異なる
- 脱獄前のほうが面白いとする意見が多い
- 脱獄後のストーリーのほうがスケールが大きい
脱獄前と脱獄後では読者の趣向によって面白さを感じるかどうかが分かれてくると思います。
あなたはどちらのほうが面白いと感じましたか?ぜひコメント欄でおしえてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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