ゲド戦記にはホートタウンという街が存在していますが、ホートタウンの町並みを見て見覚えのある人もいるかと思います。
私も映画を見た時にはホートタウンのような世界観に憧れたものです。
こちらではホートタウンのモデルなどについて掘り下げていきます。
ゲド戦記|ホートタウンとは
ホートタウンとは、ゲド戦記に登場する、ワトホート島という架空の島の中心にある港街です。神殿がある広場や、市場などがある大きい街でもあります。
かつては貿易が栄えていた美しい街でしたが、現在は荒廃した街となってしまいました。
ホートタウンに住んでいる人々は、皆せわしなく動き回っていますが、生きる目的などはない人々がほとんどです。
均衡が崩れたことで、人身売買や麻薬が横行するなど更に拍車がかかったことで、治安の悪い街となってしまいました。
ゲド戦記|ホートタウンのモデルはどこ?
2千年前、ローマの都市ポンペイで発見された炭化したパン。スタンプが押されています。古代ローマ人は粗悪なパン屋を罰する為にブランド化しコントロールしていたようです。ポンペイで35件パン屋があり、ある店では噴火時に85個のパンが残されていたのも需要が高かった事が分かります。ナポリ博物館 pic.twitter.com/PgUKlbaNKs
— Hiroko Miyamoto (@HirokoMiyamoto7) January 25, 2021
ホートタウンはローマを中心とする、イタリアの都市がモデルになっていると考えられます。
監督の宮崎吾朗を始めとする、宮崎駿やプロデューサーの鈴木敏夫らの制作秘話では、ゲド戦記の舞台でもあるローマについて語られているシーンがあります。
なぜ舞台をローマにしたのか?
それは、彼らが考える古代ローマの都市とは最高峰のものであるからだそうです。
というのも、古代ローマに造られた神殿は、建築として最高峰のものであり、もうそこで限界が来てしまいました。
ローマを超える建築は現れないとすべく、かつて最高峰であった建物が廃墟となり、その後人々がアリのように住み着いているような世界観をゲド戦記では落とし込みたかったのです。
昔に全盛期であった場所が、盛りを過ぎた後衰えていくという、まさに「黄昏」という言葉がゲド戦記の雰囲気にぴったりであったといいます。
宮崎吾郎監督は制作にあたって、歴史的背景がある実際の街をモデルにすることに、とても意味があると語っています。
なぜなら、作品を観た人々が、街の流れや時代背景を感じることこそが重要だからだとのことです。
監督の描く、見たことのない風景だけれど、どこか懐かしいような街並みが、観る人の心にすっと響いていくのでしょうね。
ゲド戦記|聖地巡礼するなら行くべき観光スポット
ここからは、まさにゲド戦記のシーンを切り取ったような、イタリアの観光スポットをご紹介していきます!
アグリジェント コンコルディア神殿
古代ローマの遺跡、コンコルディア神殿。イタリア pic.twitter.com/yhV0NHUaiq
— 世界はこんなにも美しい (@WorldTravel_Now) May 28, 2019
テルーが人狩りに攫われそうになった際に、宮殿の廃虚で追い詰められてしまうシーンがあります。
アレンとテルーの初対面シーンでもありますね。
二人の出会いでもある神殿のモデルは、アグリジェントという、シチリア島の南海岸にある都市の、コンコルディア神殿という神殿に近いものを感じます。
保存状態がとても良く、太古に造られたものだということを思わず忘れてしまいます。
ゲド戦記に登場する神殿の柱は、ドーリス式という、柱の種類の中でも最も古い柱の部類です。
そして、コンコルディア神殿の柱も同じドーリス式だというところから見ても、再現率がとても高いように思います。
ナポリ スパッカ ナポリ
ナポリは雨です☺️#スパッカナポリ pic.twitter.com/GSihWVr8dP
— イタリア便り阿部美寿穂 (@RomaMizuho) October 7, 2019
ハイタカが、アレンのマントを探しに市場へ出かけるシーンがあります。
色とりどりの布屋や、宝石屋が狭い路地にずらっと並んでいる市場ですが、この市場は、ナポリという都市にあるスパッカ ナポリという市場が似ているのです。
狭いストリートに、密で並んでいる屋台は、ゲド戦記の市場のシーンを思い出させるのではないでしょうか。
また、スパッカ ナポリに限らず、ナポリはイタリア最大の港街として愛されている街でもあります。
ホートタウンも、港に面している街であるので、ナポリととても似たような雰囲気があります。
ローマ:クラウディア水道橋
けものフレンズEDでも登場するクラウディア水道橋 #PS4share pic.twitter.com/L6DqKX3sI2
— 黒猫Vito (@kuroneko1111993) March 19, 2017
ホートタウンの街並みが映し出される各シーンでは、クラウディア水道橋のようなアーチ型の遺跡が映ります。
ホートタウンの遺跡は霞んだ赤色で、クラウディア水道橋の色は白色なのですが、アーチが連なっている形状から見ても、モデルとした可能性がとても高いです。
古代ローマでは、水道橋の上に水路を造り、水を都市に流していました。
水が上に流れることから、重さがかかっても大丈夫なように、アーチ型にしたのですね。
クラウディア水道橋も保存状態がとても良く、その姿を見れば、誰もが圧巻すること間違いなしです!
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まとめ:ゲド戦記のホートタウンについて
ローマを始め、イタリア各地の都市をモデルとしたゲド戦記。
歴史や時代を感じさせる古い街並みや遺跡は、生きているうちに絶対に一度は見ておきたい場所ですよね!