子供の前にだけ現れる、不思議な生き物「トトロ」。
年齢は1302歳。体調は2メートルを超え、全身ふわふわの毛に包まれていて、お腹に飛び乗ることもできます。
口を開けると、メイを一口で食べられそうな程大きいですが、嬉しいことがあると、にやーっと笑いかわいいです。
トトロは森の主であり、日本に太鼓から住んでいるとされています。
普段はクスノキに住んでいますが、いつも会えるとは限りません。
そんな神秘的な生き物ですが、モデルはミミズクではないかと言われています。
となりのトトロ|トトロのモデルはミミズク?

ミミズクはどんな生き物なのでしょうか。
ミミズクはフクロウ科の中でも、羽角(耳のようなもの)がある種の総称のことです。
古名はツク、ズクとも言っています。
ミミズクは、日本では古くから親しまれている鳥の一種で、「日本書記」にも登場しています。
見た目もトトロにそっくりです。お腹や羽周りのミミズク模様や、耳のギザギザ具合もそっくりです。
劇中では、メイやサツキたちと一緒にオカリナを吹く様子は、ミミズク(フクロウ)が夜中に木の上で泣いているような姿にも見えます。
そして最初は、トトロはトトロという名前ではありませんでした。
ミミンズクという名前でした。
大トトロ「ミミンズク」、中トトロ「ズク」、小トトロ「ミン」という、ミミズクを感じさせる名前です。
(いつトトロに変更されたのかは分かりませんが、トトロという名前は「所沢」を「ととろざわ」と女の子が発音したことがきっかけだったと言われています。)
トトロの前の名が「ミミンズク」ということからも、トトロのモデルはミミズクが濃厚かと思います。
となりのトトロ|トトロのモデルとなった動物について

ミミズクの他にも、「チンチラ」というネズミ科の動物もモデル候補です。
立っている姿や、ひげの感じはミミズクよりも、チンチラに近い気がします。
しかし、トトロの制作当時はまだメジャーな生き物ではないという点と、ミミズクに比べてトトロの神話性と離れていることから、チンチラ説は低い気がします。
動物ではないですが、トトロといえば「トロール」説が根強いです。
トロールとは、北欧に古くから言い伝えのある精霊のことです。
劇中でメイがトトロに会ったことを家族の前で話したときに、
「それって絵本で出てきたトロルのこと?」
と聞いています。
トロールは、地域によって異なりますが、死神であったり、人に幸福をもたらしたり、あるいは子供をさらうと言われています。
怖いイメージをもちますが、同じジャンルではムーミンもモデルはトロールですね。
ムーミントロールという名前です。
ただ、こちらのトロール説も低いように感じます。
なぜなら、宮崎駿監督は「The art of Totoro」の中で、トトロは精霊ではなく動物であると言っているからです。
候補を二つまとめてみましたが、一番ミミズク説が濃厚かと思います。
となりのトトロ|なぜトトロのモデルに採用されたのか

トトロのモデルとしてミミズクが採用されたのは、古来の日本より親しまれている動物だからだと思います。
日本書記では天皇の名前に用いられたり、今でも福を呼ぶ鳥ともされます。
ギリシャ神話では、フクロウは知恵のシンボルと言われるほどです。
一方では、文化によってミミズクは不吉な鳥とされたり、死を暗示させる鳥(フクロウ)とも。
地域によっては様々ですが、生も死もどちらも暗示させ、古くから存在する生き物です。
そのような姿から、トトロのモデルとして採用になったのではないでしょうか?
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まとめ:トトロのモデルについて
トトロの正体として、実はもののけ姫にでてくる「こだま」だったという説はご存知ですか?
ラストシーンに1匹だけこだまが映っているのですが、そのこだまはトトロに進化するところだと言うのです。
実際、宮崎駿監督自身がインタビューで語っていました。
もののけ姫の舞台が700~500年前とすると、トトロ誕生と近いのでうなずけますが、トトロは動物であると以前は言っていたような、、、。
時系列は異なりますが、こだまの存在意義を知っていると、一番こだまだった説が濃厚な気がします。