スタジオジブリ長編アニメーション「崖の上のポニョ」。
本作を見たことがある人は、序盤で車椅子に乗ったお婆ちゃん達が、終盤では走れるようになっているのをご存知かと思います。
単純に見るとポニョの母親であるグランマンマーレの魔法でそうなったというふうに取れますが、実は裏にダークなストーリーがあるのをご存知でしょうか。
ここでは、そのダークなストーリーについて紹介します。
崖の上のポニョ|おばあちゃんが歩けるようになったシーン

物語の終盤、リサの車を見つけた宗介とポニョですが、車にはリサはいませんでした。
泣き出す宗介にポニョはそっと手を握り、引き続き2人でリサを探しに向かいます。
そこから描写が変わり、リサが働いている老人介護施設「ひまわりの家」がうつります。
そこは、昨夜の大時化で海に沈んでいました。
しかし、ホームはクラゲのようなドームで囲まれていました。
その中でホームのお婆ちゃん達は走り回っていました。
その中で、フジモトは、お婆ちゃん達に声をかけ、これから宗介とポニョがここを訪れることを告げ、お婆ちゃん達には、立会人になって欲しい事を告げ、その場を去ります。
一方でそこにはリサもおり、ポニョの母親であるグランマンマーレと会話をしていました。
その頃、宗介とポニョは、老人ホームへと向かっていました。
崖の上のポニョ|おばあちゃんが歩けるようになったシーンに込められた意味
本作の序盤でお婆ちゃん達は、身体が不自由で、車椅子に乗っていました。
宗介に対してお婆ちゃん達は、そうちゃんみたいに走りたいわとも言っていました。
歩けるようになったシーンはそれが叶ったという事です。
ではなぜ叶ったのでしょうか。
海の中で、なぜかお婆ちゃん達は走り回ったり、さらには水中で呼吸ができるようになっていました。
その理由は、現実的にはありえないことが起きていることから、お婆ちゃん達はみんな死んでしまっているのではないかと推測されます。
お婆ちゃん達が走り回っているシーンの前に、沈まなかった高台が描写されています。
そしてそこには、誰も乗っていない車椅子が綺麗に並んでいます。
ここの描写は、お婆ちゃん達にはもう車椅子が必要無くなった事を描写していると思われます。
必要無くなったという事は、使う必要がない存在(=死者)になったと推定されます。
お婆ちゃん達が死んでじまう描写を敢えていれずに、間接的に死を連想させる描写をここのシーンではしていると思われます。
さらには、走り回っているお婆ちゃんの中には、あの世って良いわねと言いながら走っているシーンもあるので、死んでいるという考え方は外れていないかと思います。
崖の上のポニョ|このシーンのモチーフになった神話がある?
北欧神話がモチーフになっていると思われます。
その理由はポニョの名前です。
ポニョの本当の名前はブリュンヒルデと言います。
ブリュンヒルデとは、北欧神話に登場するワルキューレの長女の名前です。
北欧神話においてワルキューレは、現世の戦死者を天国(オーディオが管轄するヴァルハラ)へ導く役割があります。
さらには、天国に来た戦死者達をおもてなしする役割もあります。
本作に登場するお婆ちゃん達が走り回っていた海の中のドーム上の場所は、一種の天国であり、そこでおもてなしを受けていたのではないかと思われます。
それにより、身体の痛みが無くなり、走れるような身体になったのではないでしょうか。
ちょっと無理矢理なところもありますが、北欧神話の考え方が入っているのは確かかと思います。
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まとめ:崖の上のポニョのおばあさんが歩けるようになったシーン
可愛いストーリーの裏で、ダークなストーリーや設定があるのが、宮崎駿氏の作品の特徴かと思います。
「となりのトトロ」についても、ダークな都市伝説がいくつもあります。
そんな裏の設定を考えさせるような作品を作れるからこそ、宮崎駿氏の作品は長期にわたり愛され続けているのかと思います。