人気のジブリ作品『猫の恩返し』。
耳をすませばのスピンオフ作品として有名ですが、原作との違いが多いことはご存知でしょうか。
また、猫の恩返しをモチーフにしたスピンオフ作品も出版されています。
そこで、こちらでは、猫の恩返しの映画と原作の違いについて紹介しつつ、スピンオフ作品についても調査していきます!
猫の恩返しの原作はどんな内容?

大人気映画「猫の恩返し」に原作コミックが存在するのはご存知ですか?
タイトルは「バロン 猫の男爵」といい、柊あおいさんが描き下ろしています。
柊さんは「耳をすませば」(タイトル同じ)の原作も描いています。
そこから、宮崎駿監督の「耳をすませば」に登場したバロン・ムーン・地球屋をモチーフにその姉妹編を描いてほしいというリクエストの元、描き下ろされました。
ストーリーはほとんど同じで主人公ハルが猫を助けたら、猫の国のお姫様に選ばれて猫の国に迷い込むお話です。
恩返しをされるもののそれらは人間にとっては有難迷惑な話で、王国とは無関係な地球屋(映画では猫の事務所)がハルをどうやって救出するか?という部分が肝ですね!
映画よりも柔らかいタッチで女の子や猫たちが描かれているためドタバタラブコメディという表現が適切かもしれません。
可愛らしいキャラクターにスクリーントーンを多用したファンタジーさがより強調されていてとにかく緩いです。
ジブリ作品の中でもメッセージ性が少なく気軽に楽しめる作品として有名な「猫の恩返し」を、よりコメディとして楽しみたいという方にお勧めです。
猫の恩返し|映画と原作との主な違い3選

内容が映画と原作で同じなら原作を見る必要はないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません!
「猫の恩返し」の醍醐味と言えばやはり個性豊かな猫たちですよね。
そんな猫たちの設定や性格が異なる部分が多々あります。
厳選して3つご紹介するので、ぜひ2つの世界の猫たちの違いをお楽しみください。
原作と映画の違い1つ目
バロン(フンベルト・フォン・ジッキンゲン)が一貫してクールな映画とは異なり、良い意味で人間らしい部分がありお茶目さが垣間見え表情が豊かです。
しかし対照的に猫の国を滅ぼすほどの能力を秘めています。
そのシーンでバロンの目は斑点状の光がいくつも輝き、恐ろしい形相になっています。
もしかしたらこの唐突な恐ろしさが映画の雰囲気には合わなかったのかもしれません。
また、映画では黄土色を基調としていますが原作では黒を基調としています。
ちなみにモデルは柊先生が東京・銀座プランタンデパートで手に入れた人形を使ってファンタジーを描きたいという思いがあったそうです。
実際の猫ではなく、人形というのが物語全体の不思議な雰囲気創出に一役買っていますよね。
映画と原作の違い2つ目
ナトリは映画版では猫王の優秀な秘書として冷静沈着に且つ頭脳を駆使してサポートします。
しかし、原作には登場しませんのでナトリファンは注意してください。
映画と原作の違い3つ目
ユキは映画ではハルが幼い頃会ったことのある白猫というぐらいですが、原作ではもともと飼い猫で物語より前に事故死しています。
原作では猫の国が死んだ猫たちが集まるところなので会うことが出来たのです。
ムタへの態度から少々気が強い部分も原作では垣間見えます。
猫の恩返し|スピンオフ作品を徹底調査

内容部分でも述べた通り、「猫の恩返し」は「耳をすませば」のスピンオフ作品にあたり。
「猫の恩返し」というタイトルではなく、「バロン 猫の男爵」というタイトルで出版されていました。
また、「ユメノ街 猫の男爵」というスピンオフ作品もありました。
どちらも月間雫が書いた物語という位置づけです。
ゆえにバロンが両作品で登場するのです。
「耳をすませば」のバロンは地球屋に置かれている猫の人形として登場します。
地球屋の主人西史郎は戦前のドイツに留学していたとき、バロンに出会います。
史郎はバロンの持ち主に一度は断られるものの、譲ってもらいました。
そんなバロンの目はエメラルドの原石を含む鉱物で出来ており、「エンゲルス・ツイマー」と呼ばれている細かい傷がついておりそこから輝きを放ちます。
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まとめ:猫の恩返しの映画と原作の違い
いかがでしょうか。
以上が「猫の恩返し」の映画と原作の違いとスピンオフ作品としての「耳をすませば」でした。
特に猫たちの性格や設定に違いが大きくみられますので、色んな猫たちの表情を楽しみたい方は原作を見返して、また映画を観てみたら猫の沼に更にハマるかもしれません!