宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作目にあたる『風の谷のナウシカ』。
本作に登場する巨大な蟲型生命体の王蟲(オーム)は、影の主役とも言える生物です。
ここでは、その王蟲について紹介させていただきます。
またここで記載する「作品」はアニメーションを指し、「原作」はアニメの元の作品を指します。
風の谷のナウシカ|王蟲とは

王蟲は、腐海と呼ばれる有毒な菌類の樹海に棲息する“蟲”(むし)と呼ばれる生命体の一種です。
本作では、腐海に生息する生物の事を昆虫類を指す「虫」と区別するために、「蟲」の漢字が使われています。
その蟲の中でも王蟲は最大級のサイズを誇ります。
卵から孵化し、孵化したての幼生は数十cmほどですが、そこから脱皮を繰り返して体長は最大80mに達します。
体は濃緑色の堅牢な表皮に包まれており、十数節の体節によって形成されています。
そしてその体節の第3節と第4節に整然と並んだ半円形状の14の目が付いており、見た目は一言で言うなら、目が14個ついている超巨大なダンゴムシです。
身体の下には多数の歩脚を持っており、口腔前方には、歩脚をさらに発達させた別の脚を持っています。
移動する際には、それらの脚を使い、十数節の体節を収縮させながら進みます。
地上だけではなく、水中でも活動が可能です。
また口腔内には治癒能力を有する黄色の糸状の触手が無数に存在しており、体液は青色をしています。
腐海の大木であるムシゴヤシを好んで食べています。
蟲でありながらも、比較的高度な知性を持っているため、思いやり、慈しみなどといった精神文化を有しています。
念話(テレパシー)で人間と対話したり、他種の蟲に指令を下して行動を制御することもできます。
怒った際の攻撃性は強く、時には群れをなして暴走し、人間の居住地に甚大な被害をもたらす事もあります。
作品の世界観では腐海やあらゆる蟲達の長として君臨する神々しい生物として描かれていますが、原作では、1000年前に人工的に造り出された浄化のための人工生命体であると記述されています。
風の谷のナウシカ|王蟲の抜け殻の目は何に使われた?

抜け殻の一部である透明なドーム状の目は、ゴーグルのレンズやガンシップの風防に利用されています。
王蟲の表皮は非常に堅牢かつ弾性に富んでおり、目だけではなく、脱皮の抜け殻は装甲板や刃物に加工されています。
王蟲の抜け殻から削りだされた刀剣は、セラミックよりも軽く、作品に登場するトルメキア装甲兵のセラミック甲冑さえも貫通する切れ味を持っています。
ナウシカやユパの剣は王蟲の殻から削りだした物です。作品中でもユパは自身の剣でトルメキア兵を無双しています。
風の谷のナウシカ|王蟲の攻撃色は何色?他の目の色についても
王蟲の目は、通常状態(精神的に穏やかな状態)では、綺麗な深青色をしています。
しかし怒り等で精神的に高揚すると目がルビーのように赤く染まります。
また気絶すると灰色に変色します。作品中でも、ナウシカが、腐海から飛び出した目が赤い暴走する王蟲を鎮めるために、爆弾を使い、それにより王蟲は気絶し、目が灰色となります。
そしてそこから意識を取り戻した時に、目は深青色となって、王蟲はゆっくりと腐海へと戻っていきます。
作品の冒頭でそのシーンがありますので、注目してみてください。
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まとめ:風の谷のナウシカの王蟲
いかがでしたでしょうか。風の谷のナウシカに登場する影の主役とも言える王蟲について記述しました。
王蟲は、個人的には好きなキャラクターで、初めてナウシカを見た時から特徴的な姿が印象的でした。
作品にはない原作だけの説もあるため、そちらも読んで頂ければ、王蟲の事、さらには風の谷のナウシカについても深く知ることが出来ると思います。