宮崎駿監督作品「風の谷のナウシカ」は科学文明が崩壊し、異形の生態系に覆われた世界を舞台に、人と自然を愛すナウシカの姿を描いた作品です。
この記事では、ナウシカの父であり、国の当主であるジルの魅力ある生き様にスポットを当てていきます。
ナウシカの父ジルとは? 年齢についても
ナウシカの父・ジルの年齢は50歳。声を担当したのは辻村真人さんです。#風の谷のナウシカ pic.twitter.com/CzKikjF9nT
— キャッスル (@castle_gtm) December 25, 2020
国を治める強き長
ナウシカの父ジルは風の谷を治める長です。
風の谷の民は戦闘民族であり、バトルシップに乗り込み戦争に参加することで、国の存在価値を示し生き延びてきました。
国の長として民を導く強さを持った人物で、次期当主となるナウシカの才能を認めつつも、ナウシカ本人の前では厳しい姿勢を一度も崩すことがありませんでした。
民を見守る優しき年長者
ジルは強さを持った国の長であるだけでなく、人の想いに寄り添うことができる情緒的な人物です。
新婚の夫婦に綺麗なタリア川の石を贈るといったロマンチックな心遣いや、長年連れ添ったユパ様と一緒に腐海の謎に想いを馳せる様子が描写されています。
戦闘民族にありがちな、力で服従させるような長のイメージとは違いますね。
長であるジルが穏やかであるためか、風の谷は皆にこやかで、子供や女性を大事にする雰囲気に溢れています。
風の谷の様子を見ていると、戦闘民族であることを忘れてしまいます。
ジルの年齢は50歳
ジルは物語の序盤から寝たきり状態で、病を患っています。
そして映画では中盤にあたる所、原作の漫画では二巻でその命を終えます。
亡くなった年齢は50歳で、最後の最後まで国の長として民を導き続けました。
時に優しく民を安心させ、時に強く皆を導く、そんな理想的な国の当主であったといえます。
ナウシカの父ジルが殺された理由は?
原作の漫画では、ジルは病気で最期を迎え、民に見送られ亡くなりました。
最後の最後まで民のため、ナウシカのためを想って、言葉を伝えていた姿は印象的でした。
しかし映画では、ジルはトルメキア兵によって殺されてしまいます。
トルメキア兵がジルの眠る部屋にまで攻め込み、ジルは大ババ様を守るため、剣を持ってトルメキア兵に立ち向かいました。
トルメキア兵は元々ジルを殺す気はありませんでしたが、弱肉強食が色濃く、人が多く死ぬナウシカの世界では、剣を持った相手を前に退くことはできなかったのだと思います。
ジルはトルメキア兵に射殺され息を引き取りました。原作の漫画のファンであった筆者にとってはあまりに衝撃的な展開でした。
風の谷のナウシカに出てくる族長ジル。
族長というだけあって、名を馳せた風使いだった。ということは、ナウシカみたいにメーヴェに乗って空を飛んでたのだろうか。
この顔で。 pic.twitter.com/0dnlmfOEuV— イッシキ@剛拳 (@ISSHIKI0022) June 26, 2020
ナウシカの父ジルが患っていた病気について
ジルは病気を患っていました。
ナウシカの世界にはびこる腐海の毒です。
この腐海の毒は生物に石化をもたらす病気で、ナウシカの兄姉10人はこの毒に浸食され死にました。
腐海の毒というのは、千年前の人間が生み出した人工的な世界を浄化するシステムで、世界を包む腐海の毒の中で人間は生きていくことができません。
そんな世界で人間と自然の共存する道を探し続けるナウシカの姿には力強さと儚さを感じます。
風の谷のナウシカ|ジルの名言
ジルの出演シーンは多くはありませんが、数々の名言を残しています。
「事が大きければ大きいほど岩のように静かであれ」
これはトルメキア兵に国が攻められ焦るナウシカを諭した言葉です。
次期当主となる実の娘ナウシカに国の長は動じないことが大切であり、民を不安にさせない大切さを説きました。
「おろかなやつだ。たったひとりで世界を守ろうというのか」
これはナウシカが一人で国を出て、トルメキア軍に従軍するシーンでのセリフです。
このシーンは、それまでの国の長であるジルの姿とは違い、一人の親として娘を心配する姿が描かれていました。
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まとめ:風の谷のナウシカのジル
ジルには優しく温厚な一面と、厳しく力強い一面があり、国を守る長としての理想的な姿が描かれているように感じました。
ナウシカに対しては、次期当主として厳しく指導する一面と、陰ながら娘の行く末を心配する父親としての姿も垣間見えました。
ジルはいつも人々に囲まれていて、多くの民に愛され、他国の戦士にも尊敬された人物で、筆者も大好きなキャラクターです。
ぜひ映画だけでなく、漫画での姿も見てほしいです。