スタジオジブリ長編アニメーション「もののけ姫」。
本作を見て気づいた方はいらっしゃるでしょうか。実は本作には小さな子供が登場しておりません。
本作には夫婦設定のキャラクターが登場するにも関わらずです。ここではその理由について考察していきます。
もののけ姫の作中に子供がいない理由
もののけ姫の作中に子供がいないのは、子供が産まれる場所がないからだと考えられます。
まず、エミシの村では、子供と言って良いかわかりませんが若い世代である乙女らがいました。
しかしその後、舞台はシシ神の森とタタラ場へと移ります。
シシ神の森に人間はサンしかいないため子供が出てこないのは当たり前です。
出てくるとしたら小さなコダマくらいです。
次にタタラ場です。
タタラ場には夫婦は存在していましたが、子供はいませんでした。
その理由は、タタラ場が排他的であり閉鎖された空間だからです。
侍が来ても追い返し、天朝様の手紙を見ても、理解できない、まさに外界から隔離しされた陸の孤島です。
ではそんな中で、子供が増えたらどうなるでしょうか。
食糧難に陥る事は明白です。
つまりエボシ御前が、タタラ場の民に、子供を作らないように規則を作っていたと思われます。
当時は避妊具なども無かったはずですから、かなり厳しい規則がタタラ場内にはあったかと思います。
さらに、タタラ場は、製鉄所であり、さらには侍からの襲撃もり、もののけとも戦う場所であり、普通の村よりも危険な場所です。
言うなれば、戦場の最前線と言っても過言ではありません。
そのような場所に子供を置く事は危険を伴うため、子作りに対して禁止令が出ていたのかもしれません。
もののけ姫の最年少キャラは誰?

もののけ姫に登場する全てのキャラクターの年齢が、ジブリから公表されているわけではないため、明確に誰が最年少というのは難しいところです。
しかし、最年少の候補を作中より推測しました。まずジブリから公表されている中で、最年少なのは、もののけ姫のヒロインであるサンで、年齢は15歳です。
サンの年齢を基準とし、彼女より若い子を探しました。
その結果、候補としては3人いました。
それは本作の冒頭で祟り神に追いかけられていたエミシの村の乙女らの事です。
3人の内の1人であるカヤの年齢は、13〜14歳と推定(ファンの推測)されていますので、一緒にいた他の2人も同じくらいの年齢かと思います。
確かにサンと顔つきを比べると幼さが乙女らにはあります。
現代で例えるなら、高校生と中学生といったところでしょうか。推測になりますが。乙女らの中の誰かが、もののけ姫の最年少であるかと思います。
もののけ姫は子供向け映画ではない?

もののけ姫が子供向けに作られていないという話は、海外(アメリカ)で上映する際に年齢規制がかけられたからです。
本作は、アメリカで上映する際に「年齢制限PG-13」指定されており、残虐映画という扱いで公開されています。
アメリカは暴力描写に対して規制が厳しい特徴があり、ジブリ側に残酷な戦闘シーンをカットしてほしいと要望が出されました。
しかしジブリ側は原則ノーカットでの上映を望んだため、結果的にPG-13での公開となったそうです。
確かに、呪いによって力が増したアシタカが侍と戦う際に、腕がもげたり、首が飛んだりとグロテスクな描写があります。
おそらくこのシーンが、年齢制限がかけられた理由かと思います。
確かに子供が見るには衝撃的なシーンかもしれないですね。
個人的にはそちらよりも乙事主が祟り神になるときの触手の方が気持ち悪さを感じました。
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まとめ:もののけ姫に子どもが登場しない理由
子供を登場させない事で、タタラ場がどういう場所であるかをスタジオジブリ(宮崎駿氏)は表現したかったのだと思います。
またジブリの作品では、もののけ姫に限らず、グロテスクな描写が時々されております。
これはきっとリアルを追求しているからこその表現なのかもしれないですね。