耳をすませばでは「なんで?」と思うシーンがいくつかあります。
その中でも「なんで月島雫が詩を書いていたのか?」という疑問は多くの人が抱いたのではないでしょうか。
こちらでは月島雫が詩を書いていた理由について考察してまいります。
耳をすませば|月島雫の部活はコーラス部?

作中で「カントリー・ロード」の作詞をしていた雫。
彼女はコーラス部だったのでしょうか。
作中に雫がコーラス部であったとも、コーラス部でなかったともはっきり分かる描写はありません。
しかしいくつかの台詞や描写から、雫はコーラス部ではなかったと思われます。
第一に、雫がコーラス部に行っている描写がありません。
仲良しの夕子といつも一緒にいるならば、彼女と一緒に部室に行くシーンがあってもいいはずです。
また夕子が「雫、コーラス部に、ちょっと寄ってかない?」と言うシーンがあります。
もし雫が夕子と同じコーラス部に入っていたとしたら、「雫、部活に寄っていかない?」と言うように思えます。
雫がコーラス部に入っていないからこそ、自分が入っているコーラス部に寄って行かないかと誘っているように感じます。
更に後半では、雫の書いた「カントリー・ロード」の歌詞を後輩たちが気に入っている、と夕子が言います。
もし雫がコーラス部に入っていたら直接後輩たちから感想を聞く機会があると思うのです。
第二に、彼女が部活に入っているとは思えないのです。
彼女は図書室に通い詰めで本を沢山読んでいます。
部活に入っていたとしたら、そんな暇はないはずです。
おそらく帰宅部なのではないかと予想できます。
第三に、雫は歌が得意ではないようです。
雫が聖司にバイオリンを聴かせてと頼むシーン。
歌えよ、と言った聖司に雫は、「私、オンチだもん。」と言います。
また、「歌うのは辛いよ」と言うシーンもあります。
コーラス部に入っていれば、多少なりとも歌に自信があるはずです。
耳をすませば|月島雫が詩を作っていた理由
上記のように、雫はコーラス部の部員ではありませんでした。
そんな雫が詩を作っていた理由は、友人の夕子に頼まれたからでしょう。
「一応やってみたけど…」と、夕子に言っていることから分かります。
途中で、コーラス部の後輩にあげるために頼んだこともわかります。そしてその詩は夕子にも後輩にも気に入られます。
耳をすませば|月島雫の将来の夢は?

雫の将来の夢は、小説家になることでしょう。
しかしそれは物語の最初から決まっていた夢ではありません。
雫は本が大好きで、図書室や市立図書館に通い詰めでした。受験生なのに親が呆れるほど本を読んでいました。
だから夕子も雫に「カントリー・ロード」の歌詞を頼んだのではないでしょうか。
受験生なのに勉強が進まない雫。そんな中出会ったバイオリンを弾く少年、聖司。
バイオリン作りになりたいという聖司の夢を聞いて、雫は「すごいね。もう進路を決めているなんて」と感心します。
そして自分には見当もつかないと言います。
この時点で雫は小説家になりたいという夢は持っていません。
しかし聖司の夢を聞いたことにより、進路を意識し始めます。
聖司の事が好きになり、両思いだと分かり喜ぶも、夢が決まっていて真っ直ぐ進む聖司と自分との差を感じて悩みます。
そして、聖司が自分の才能を確かめに行くように、自分も物語を書いて自分の才能を試してみる事にします。
雫は勉強することも忘れて、小説に没頭することに。
テストの順位を100番も落とし、親と話すことになりました。
そこで雫は勉強より大切な事をしていると話します。
親の理解を得て、三週間小説に集中することにしたのです。
そして書き上げた小説を、西老人に読んでもらい、雫の頑張りを認めてもらいます。
そこが、雫の夢への一歩の始まりでした。
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まとめ:月島雫が詩を作ってた理由
雫の夢は歌を歌う事でも歌詞を書くことでもありませんでした。
しかし本が好きな事や歌詞を書く才能があった事は、雫の将来につながるエピソードでした。
「耳をすませば」という作品は雫と聖司の恋の物語であり、雫が夢を見つける物語でもあります。
物語の先には、雫は小説家となり、バイオリン作りになった聖司と結婚する…といった素敵な未来が想像できますね。