コクリコ坂からは、爽やかで好きという意見や、何が言いたいのか良く分からないなど賛否両論が分かれる作品です。
今回は、面白い部分とつまらない部分の両方を考察していきます。
コクリコ坂からは面白くないし意味不明?

コクリコ坂は、説明不足に感じるところが多々あるために、なぜ?という疑問がたくさん出てくる人も多いのではないでしょうか。
説明をしないことは監督の意図なのか?とも思いましたが、あまりにも唐突すぎな疑問が出てくることで、観ている人を置いてけぼりにしてしまう印象を受けます。
説明不足だと感じる箇所をまとめると
- 海がメルと呼ばれている理由
- コクリコ坂とは
- お母さんが不在の理由
- 海と俊が恋に落ちたきっかけ
- 海ばかりが家事をする理由
…など、結構多くのシーンがあります。
調べると、ちゃんと意味があって設定されていることが分かる箇所もあります。
例えば、海がメルと呼ばれている理由は、フランス語で海を意味する言葉が、ラ メールであるからだそうです。
初めて理由を知った時には、なるほどと思いましたが、作品の中ではメルと呼ばれていることについては一切触れていませんでした。
これだと、観終わった後にメルの意味を調べることが前提で、作られてるんじゃないか?などと思ってしまいます。
他の説明不足な箇所にも共通して言えることが、たとえ作品の中で説明をしたとしても、ストーリーに悪影響を及ぼすことはないということです。
せっかく面白い設定があるのだから、もったいないなーとも思ってしまいました。
ちなみに、調べても理由が分からない箇所もあります。
特に気になったシーンが、なぜメルばかり家事をするのか?というシーンです。
作品を観終わった後に考えると、祖母との取り決めなのかな?などと思ったりもしましたが、観ている最中には理由が全く分かりませんでした。
そのため、ストーリーが頭の中に入っていきませんでした。
また、メルばかり家事をしているのに、メルも何も言わないし、他の人もニコニコしている様子に、若干の薄気味悪さもありました。


コクリコ坂からのここが好きで面白い

…と、総じて説明不足な印象を受けるコクリコ坂ですが、面白いシーンもあります。
例えば、カルチェラタンの内装には、観ていてとてもワクワクするものがありました。
高い天井に、上へ続く階段、所々施してあるステンドグラスなど古い洋館の要素に加えて、学生の住処が垣間見える雰囲気がなんだか良い風景だなと思いました。
学生の頃に、このような場があったら放課後真っ先に向かうだろうなとも考えました。
それほど、ロマンが詰まった場所であるといえます。
また、ジブリ作品では珍しく、実際に起きた出来事を扱っていました。
歴史的背景をしっかりと描いていたことは、とても面白いものであり、多くの人に伝わるきっかけとなったのではないでしょうか。
LSTのことについて知られていなかった真実や、戦後の混乱から自分の出生が分からない人が増えたなど、非常に混沌としていた時代だということが伝わったと思います。
混沌な時代を踏まえての、「上を向いて歩こう」という歌とキャッチフレーズは、現代の私たちが知ることのできない、当時の人々の生き抜く強さが示唆されていますよね。

コクリコ坂からのここがつまらない
一貫して盛り上がるシーンがあまりないコクリコ坂は、淡々と平凡な日常を描いているために、ハラハラドキドキする要素はありません。
海が一生懸命頑張ったり、ひどく落ち込んだりという、海の心の浮き沈みはありますが、イマイチ感情移入ができない方も多かったのではないでしょうか?
最初のほうでも述べたように、説明不足のために、海の気持ちが分からない部分が多いために、感情移入がしづらいのだと思います。
説明がない上に、淡々とした描写が重なるわけですから、結局何が言いたかったの?と思ってしまうのです。
そして、癖のある登場人物にもっと焦点を当てていたら、作品の深みも出ていたのかなとも思います。
主要キャラクターが、いつもニコニコしていて爽やかな性格なため、かなりさっぱりとしている印象を受けました。
人間臭い部分が見えても良かったのではないでしょうか…?

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まとめ
今回は、コクリコ坂からの面白い部分とつまらない部分について考察していきました。
何度も観ていくうちに、新たな発見が見つかることで、つまらない部分も面白いと思えるようになるかもしれませんね。