今回は宮崎駿さんが監督を務めた「風立ちぬ」のヒロインについてお話しします。
風立ちぬのヒロインは里見菜穂子という人物です。映画を観た人の中にはその菜穂子が好きになれない！という意見がありました。
私は菜穂子はとても魅力的な女性だと思っています。
正直どこが嫌なのか分からない…
なので、今回はあえて”菜穂子が嫌い”という意見について考えてみましょう！
風立ちぬ｜里見菜穂子のプロフィール
まずは、菜穂子のプロフィールを簡単にご紹介します。
里見菜穂子は東京都の上野で育っているお嬢様です。
幼い頃（13歳くらい？）に電車内で作品の主人公で後に結婚する堀越二郎と出会っています。
その電車に乗車中、関東大震災が発生しますが、その際にお付きの女性が骨折したところを二郎に助けられ、二郎を好きになります。
時は流れ、軽井沢の避暑地で再会を果たした菜穂子と二郎はめでたく結ばれることになりますが、菜穂子は既に当時不治の病である結核を患っていました。
一時は結核の治療のために高原の施設に入りますが、二郎と共に暮らすことを選択します。
そして、結核が最後まで治ることはなく、二郎よりも先に亡くなってしまいました。
あくまで推定ですが、亡くなった時の菜穂子の年齢は30歳前後です。
風立ちぬ｜里見菜穂子が嫌いと言われる理由
菜穂子が嫌いと言われる理由ですが、計算高くて嫌い！という意見が多いようです。
例えば、二郎と避暑地で再会するシーン。
菜穂子のパラソルが飛んで二郎がそれを受け止める。
ここで菜穂子は震災の時に助けてくれたあの人ということを気づいているのでしょう。
そして、後日泉で再び再会するシーンでは、森の入り口に菜穂子のものと分かる絵画の用具を置いておき、二郎を森の奥の泉に誘導します。
二郎が来たところで涙を流し、「僕帰ります。」と言う二郎に対して、
「あなたに会いたいという願いが叶ったので、泉にお礼を申しました。」と言っています。
確かに計算とも思えるような素敵なセリフですね。普通の男性ならこれでコロッと好きになってしまうではないでしょうか？
もうひとつは、高原の施設を抜け出して二郎に会いにいくシーン。
高原を抜け出し、電車に乗って二郎に会おうとします。
駅の構内で二郎に再開を果たし「一目会ったら帰るつもりだったの。」と言いますが、二郎がそれをひき止めそれから二人は一緒に住むこととなりました。
このシーンについては「初めから戻る気なんてなかったのでは？」という意見がありました。
確かに「帰るつもりだった」と言ったことに対して「じゃあ、帰りなさい」と言う恋人はなかなかいませんよね。
風立ちぬ｜里見菜穂子は計算高いのか？
菜穂子が本当に計算高いのかについてですが、これに関しては宮崎監督や関係者の方の発言が無いのではっきりと断言できません。
しかし、育ちもよく、学もあるので二郎に取った行動が計算によるものである可能性も十分にありえますね。
ただ最近よく使われるいわゆる”あざとい”というような人物像とは違うと思います。
菜穂子は二郎への愛ゆえにとった行動ですから、やはり個人的には計算高くて”嫌い”という人の意見に同意はできません！
確かに菜穂子が二郎に使ったテクニックを他の人にもやっていたら話は別ですが…
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まとめ：里見菜穂子は素晴らしい女性キャラ
今回は菜穂子が嫌いと言われる理由を考えました。
菜穂子のシーンについて振り返ってみると、確かに計算高さを感じさせる点が浮かび上がり、それについて嫌悪感を感じる人がいるようです。
確かに、現代の”あざとい”と言われる人にみられる特徴もあると思いました。
顔よし、学よし、育ちよし！なのに、男の前で弱さも見せる。そんな女性として完璧な菜穂子に嫉妬しているのではないでしょうか？
また、今までのジブリのヒロインよりも人間味が強いからこそ、それに違和感を感じる人がいるのかなと思いました。
ただ、菜穂子の献身的な姿や、二郎を一途に想う姿は人として参考にすべきところでしょう。
