小さくてとっても可愛いアリエッティ。
アリエッティが一生懸命にちょこちょこと動いている姿を見るだけでも癒されます。
ですが、単に可愛いだけでなく、お話の中には原作者の強い思いなども見て取れるのです。
その思いやそれから学べることなどを本日は詳しく見ていきましょう。
借りぐらしのアリエッティで作者が伝えたいこと

借りぐらしのアリエッティは、イギリスで1952年に出版されたメアリー・ノートン著「床下の小人たち」が原作となっています。
メアリー・ノートンはこの本でカーネギー賞を受賞しました。
その後この小人のお話は「小人の冒険シリーズ」として続編が何冊か刊行されています。
これだけ書くと順風満帆な作家生活ととれるかもしれません。
しかし、私生活ではメアリーは大変な苦労を重ねていました。
まず1929年の世界恐慌で夫の会社が倒産します。
そして4人の子供を抱えての流転の人生が始まるのです。
イギリス国内だけでなくポルトガルやアメリカにも居を移しており、一所に留まることはありませんでした。
そんな大変な生活を送っていても、メアリーは小説を書くことを諦めずに上記の出版へと繋がっていきます。
映画中にある小人たちのどんなに大変な状況にあっても生き抜いていくという強い決意は、作者自身の生き方から来ているのではないでしょうか。
また私たちにも同じようにどんなに辛い状況でも、諦めずに強く生きて行って欲しいというメッセージを伝えてくれているように思えます。
借りぐらしのアリエッティ|印象的なシーンと得られる教訓

ラストシーンも印象的ですが、私が印象に一番残ったのは、アリエッティが翔にお別れを言いに来たシーンです。
最初は翔達人間に見つかったせいで、引っ越しをしなければならなくなり怒っていたアリエッティ。
しかも翔には「君たちは滅びゆく種族なんだよ。」などと失礼なことを言われてしまいます。
でも「何としても生き延びなきゃいけないってお父さんも言ってた。だから危険があっても新しいところに行くの。」と翔に反論します。
このアリエッティが翔に反論するシーンが原作者のメアリー・ノートンのどんなに辛い状況でも力強く生き抜いていくという思いを一番表しているように思えるのです。
その後、アリエッティに反論されて謝る翔でしたが、実は自分の方が心臓が悪くて死ぬのだと告白するのです。
この時の翔は手術を受けてももう治らないと半ば生きるのを諦めていました。
その後、ハルさんに捕まってしまったアリエッティの母親を一緒に探したりと交流を深めて行く二人。
哀しくても辛くてもどんな時でも諦めないで頑張っているアリエッティに翔は感化されるように、もう一度生きる力を取り戻していくのです。
アリエッティの姿を通して、人は特別なことをする必要はなくて、ただ日々を自分なりに頑張って生きていればいいのだと言われているように感じました。
借りぐらしのアリエッティはこんな人にオススメ

日常生活に疲れてしまっている人、イライラして余裕が無くなっている人におススメです。
そういった方たちにアリエッティ達小人の生き方を見てもらえたなら、自分も頑張ろうと思えるようになることでしょう。
しかも、自然の草木で彩られたアリエッティのお部屋やお屋敷の中にあるドールハウスなどの美しくも可愛らしい映像は、見ているだけでも癒されます。
自分の家にあんな小人さんがいるかもしれないと想像してみるのも楽しいです。
私はよく友人と
「夜中に小人が来て家の中を掃除してくれると最高だね。」
と言ったりしています。
お家の中で無くしたものがあったときにも、アリエッティ達が「借り」をしたのではないかと考えてみるのも良さそうです。
無くしものでイライラした気持ちも、小人さんが持っていったのなら仕方ないかと思えてきます。
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まとめ
本日は借りぐらしのアリエッティについて詳しく見てきましたがいかがでしたでしょうか。
原作者の伝えたかったことなどを頭の片隅にいれながら、映画を改めて見てみるとまた違った感動を味わうことが出来そうですね。