ゲド戦記は2006年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画です。
宮崎駿さんの息子である宮崎吾朗さんの初監督作品として注目を集めました。
本作品はアーシュラ・K・ル=グウィンの小説「ゲド戦記」の3巻「さいはての島へ」を原作としていますが、宮崎駿の絵物語『シュナの旅』を原案としたオリジナルストーリーとなっています。
昨年2020年には、企画として「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」などとともに再度劇場で上映されています。
そんな多くの話題を集めたゲド戦記の主人公アレンについて紹介します!
ゲド戦記|アレンのプロフィール!本名・年齢・名前の由来など

まずはアレンのプロフィールを紹介します。
アレンは物語の主人公。
エンラッドという国の王子で、年齢は17歳です。
物語の序盤でアレンの父親つまりエンラッドの国王を自らの手で殺し、逃げるように国を去ります。
ゲド戦記はアレンが国を去ってから、魔法使いハイタカと出会い旅をする物語です。
アレンという名前はエンラッドの言葉で「剣」という意味です。
ゲド戦記の世界ではそれぞれの人間が真の名を持っています。
真の名は他人に教えると自らの魂を委ねることと同じことを表し、他人には滅多に教えてはいけないものです。
そんなアレンの真の名は「レバンネン」。
レバンネンは太古の言葉で「ナナカマド」という意味です。
ナナカマドは北欧で魔除けの役割を果たしている植物のことで、紅葉や果実が美しい樹木として知られています。

ゲド戦記アレンの影の正体とは一体なに?

次はアレンの影の正体について迫っていきたいと思います。
アーシュラ・K・ル=グウィンの原作ではアレンではなく少年時代のハイタカが影に追われます。
憎しみや傲慢という心の闇が影となってハイタカを追い続けますが、ハイタカは影が自分の一部であることを悟り受け入れ、影を克服しました。
映画ではアレンの影として描かれており、この影の存在が物語でも重要なポイントです。
ハイタカが憎しみや傲慢という感情だったのに対し、アレンは死への恐怖や自分自身を失ってしまいそうになる感情が影となり姿を見せるようになります。
しかし、ハイタカと会い世界を知り、テルーと出会い生きることに対して向き合ったことで影は消えていきました。
つまり、影は自分自身が作り出したものだったということです。
影の存在は一人一人の人間に潜んでいるものなのかもしれませんね。
ゲド戦記|アレンが父親を殺した理由
プロフィール紹介の際にも説明しましたが、映画の冒頭でアレンは自らの手でエンラッド国王の父親を殺しています。
そしてハイタカとの旅で影から克服し、父親殺しを償うためにエンラッドに戻っていきます。
なぜアレンが父親を殺してしまったのでしょうか?
そのことについて宮崎吾朗はインタビューで次のように発言しています。
「アレンは父を憎んでいたわけではなく、たぶん尊敬しており好きでもあったが、自分が陥っていた閉塞感やがんじがらめな気分を抑えきれなくなり暴走し、彼を取り巻く世界、社会の『象徴』である父親に抑えきれなくなった感情の矛先が向かった」
アレンの父は国のことを思い、国民を大切にする立派な王でした。
アレンは当然そんな父のようにならなければならないと思う気持ちがいつしかプレッシャーになっていたようです。
これは、宮崎吾朗監督の立場に似ているのではないでしょうか?
巨匠宮崎駿の息子として、幼い頃から見えないプレッシャーを感じていなのかもしれません。
私が宮崎吾朗監督の立場だったら逃げ出してしまうかもしれません…
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まとめ
今回はアレンのプロフィールや影の正体について紹介しました。
いかがでしたか?影の存在は私たちにも重ねられるような設定でした。
私はアレンに自分を重ねながら、もう一度作品を観てみたいなと思いました。